2019/8/20

神楽坂 鉄板エスニック Maison Tsukuda

Member's Restaurant 神楽坂・港支部

佃  勇  オーナーシェフ
佃 勇 オーナーシェフ

昨年の12月オープン。神楽坂の裏路地にひっそりと佇む「神楽坂 鉄板エスニック Maison Tsukuda」は、ホテル インターコンチネンタル 東京ベイで活躍した佃勇シェフのレストランだ。一人でやるならカウンター越しにサービスできる鉄板がいいと、鉄板焼きの形態に。奥さんがデザインした店のマークは、 佃 とメゾンの メ を組み合わせている。一見すると和の雰囲気だが、店名に エスニック と入れた訳を尋ねると「どこの国の、どんな料理も出せるから」と言う。長くホテルで経験を積んだシェフならではの頼もしい答えだ。

メニューは用意しているが、前菜も魚も肉も野菜もデザートも仕入れと気分次第。リクエストにも快く応じる。野菜は群馬からやってくる八百屋さんから、伊勢海老は瀬戸内から。和牛は産地を決めず、そのときに良いものを厳選する。
コースは10,000円と12,000円の2種で、焼き物はアラカルトでも頼める。サラダではグリーンパパイヤと海老のスパイシーサラダやタイ風春雨サラダなど、エスニック系も充実。またコースの締めは、あえて鉄板焼きの定番ガーリックライスにせず、ベトナムのシジミのぶっかけご飯をアレンジしたシジミのフォーを用意。青森産大シジミの出汁をたっぷりと味わえる。ハワイから輸入したタロイモで作る焼酎など、ユニークなドリンクも揃えている。

ずっとやりたかった自分の店を、定年後に始めた佃シェフ。「好きなことをやれているから、毎日が楽しい」と笑う。神楽坂は地元で、大家さんは同級生、皿類は元料亭だった近所の人たちからいただいたのだそう。浅草で物件を探していた時期もあったが、昔の知り合いがやってきたりと、この場所が気に入っている。
料亭が多かった神楽坂は、板前さんが多かった。「だから逆にコックさんに憧れた」と話す。レストランにはシェフの人がらそのままに、ゆるやかでやさしい時間が流れている。神楽坂にまた一つ、名店が誕生した。

神楽坂 鉄板エスニック Maison Tsukuda

TEL:03-5946-8611
東京都新宿区若宮町13 金井ビル1F
営業時間 17:30~22:00
※ランチ要予約
定休日 日曜日
https://www.maisontsukuda.com


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