2013/10/18

美食の神様の恩恵たっぷり!

ブルーリッジホテル中村シェフから但馬レポート。

皆さんこんにちは! 兵庫県は但馬に住んでいます、中村公治と申します。但馬には日本海があり、豊富な食材に恵まれています。その数々をご紹介したいと思います。

最初に、兵庫県の鳥『こうのとり』が住んでいる豊岡市の『コウノトリ米』をご紹介いたします。このお米は「コウノトリ育む農法」により栽培を行っています。化学肥料と農薬は栽培期間中不使用となり、野生復帰したコウノトリが住みやすい環境を作り、農家さんの手間暇かけて作られた美味しいお米です。
また、但馬野菜の代表である岩津葱の旬は11月下旬から2月下旬までで、寒くなるほど美味しくなり雪や霜にあたるほど旨味を増し、鍋物や塩焼きにすると柔らかくトロリとした食感が美味しい葱です。青葱と白葱の中間に位置し、他の白葱にはない香り、甘味、柔らかさが特長で緑の葉も食べることができます。約200名の生産者がおられ、江戸時代に生野銀山で働く人々の冬の栄養源として栽培が始まったそうです。


次に但馬が誇る牛、但馬牛のご紹介です。全国に有名な松阪牛や九州などの牛は元をたどれば但馬牛なのです。しかし但馬牛は育てる歴史はあるものの、食べる歴史は薄く松阪や神戸みたいに気軽に食べられるお店もなかなかないのが現状なのです! 高級ブランドの但馬牛の中でも、厳選された上質なもののみが「神戸ビーフ」で最高級ビーフと名乗ることができ「神戸ビーフ」としての勲章が与えられています。

次は山陰海岸、但馬の魚のご紹介です。有名な所では、香住、浜坂、竹野の漁港があり魚あっての漁港です。特に冬は松葉ガニが有名でありすぎる位です。その他には、赤イカ(ソデイカ)、ハタハタ、鰈、甘鯛、白海老(クロザコエビ)、サワラなど日本海の荒海で獲れた魚は季節により素晴らしい種類に恵まれています。


神鍋八反の滝
神鍋八反の滝

次に私が働いているブルーリッジホテルのある神鍋高原をご紹介します。神鍋山の噴火口、絶景の溶岩流、見ごたえのある壮大な滝が沢山あります。2万年前に噴火したとされる神鍋の火山。そこから流れ出た溶岩流や火山灰が堆積した黒ボクの大地。山陰海岸ジオパークにちなんだ地域グルメとして、遊び心で作った溶岩流カレーも大好評。今では黒いアイテムが次々と誕生しています。

中村 公治 氏 プロフィール
1981年大阪阿あべの辻調理師専門学校卒業、大阪資生堂パーラー勤務。1986年品川ホテルパシフィック東京勤務、1991年京急観音崎ホテル勤務、1993年ブルーリッジホテル勤務、現在に至る。


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