2017/9/8
グランドプリンスホテル新高輪
- グランドプリンスホテル新高輪
昨年の秋に1階アライバルエリアを一新し、施設のリニューアル、新設を実施したグランドプリンスホテル新高輪。
“コンテンポラリージャパニーズ”をデザインコンセプトに、亀甲格子や雪見窓、和紙、行灯照明、市松模様など、日本の伝統的なモチーフや技術を取り入れながら、インターナショナルな広がりをも感じさせるスーパーモダンな空間を展開する。
そして今年4月、もう一つ、新しいレストランが誕生した。
品川駅から続く柘榴坂を望む「Buffet&Café SLOPE SIDE DINER ZAKURO」である。ブッフェとカフェを併設した新しいスタイルは、プリンスホテルの挑戦の証。板橋重朗料理長にそのこだわりを聞く。
- 料理長 板橋 重朗
料理長 板橋 重朗
他ホテルでの経験を経て、1991年川越プリンスホテル入社。川越プリンスホテル「仏蘭西料理ボーセジュール」、品川プリンスホテル「トップ オブ シナガワ」「リュクス ダイニング ハプナ」、グランドプリンスホテル新高輪「レストラン マルモラーダ」など多くのレストランの料理長を務める。2017年よりグランドプリンスホテル新高輪「ブッフェ&カフェ スロープサイドダイナーザクロ」の料理長に就任。
コース料理のような新しいブッフェの形
約90メートルにも及ぶ、細長い敷地。ブッフェ&カフェ スロープサイドダイナーザクロは、オープンテラス席を有するカフェエリアと、3つのショーキッチンをメインに据えたブッフェエリアとで構成される。ロビーエリアと同じく コンテンポラリージャパニーズ がデザインのテーマ。日本的なしつらえを洗練された現代的な雰囲気に昇華、この土地の特性を活かすために品川の宿場町をイメージしたという長い空間は、まるで誘われるように人々が引き寄せられる場所に仕上がっている。
- ブッフェエリア
利用シチュエーションによって自由に使えるレストランだが、特筆すべきはブッフェでありながら、コース料理のような選び方ができるという新しいスタイルだ。「お腹いっぱい食べていただくというより、小さなポーションで、お皿に並べた時に美しいものであるよう心がけています。料理を良く知っている女性客の方々も多いので、美味しくてしかも写真で映した時にも美しいものにしたいのです」。立体感のある器に彩り麗しく飾られたアペタイザーは、最高にフォトジェニックだ。またディナーでは、アミューズを各テーブルへサーブする。「まずは、優しい一品でスタートして欲しい」との心づかいだ。店名 ザクロ のソースを加えたコンソメロワイヤル(夏の間はバジルシードとザクロ入り冷製桃のヴィシソワーズ)が運ばれると、ブッフェへの期待が一気に高まる。
- ディナーブッフェ(イメージ)
- タイムとガーリック風味の仔羊肉の鉄板焼き南仏野菜添え
継続し、追求する意志
高輪・品川エリアの4つのプリンスホテルでは、2020年以降を見据え、エリア全体でもリニューアルが続く。インバウンドへ対応するためにも、料飲の再構築を目指してバリューアップを図っていくのだという。中でもブッフェ&カフェスロープサイドダイナーザクロは全く新しいレストランとして、新たなチャレンジとなった。社内向けの試食会では、興奮の声が上がったほどだ。だからこそ「プレッシャーもあります」と言う。パターンを構築するまでは大変だった。「頭の中で設計図は描いていましたが、実際にキッチンができるまでは分からなかった。キッチンに立ってみて初めて、動きや料理の組み合わせが具体的に形になっていきました」。今後については「継続していくことが大切だ」と、細やかで丁寧な料理を提供できるよう力を注ぐ。
また、「ホテル、レストランのデザインコンセプトに合わせて、 和 の要素ももっと意識していきたい。また、オーストラリアなど世界の料理や、ブッフェでは見たことのないような新しいものにも挑戦していきたいですね」と意欲的に語る。「新しい形態のレストランに関われたのは素晴らしい経験です。このようなチャンスはなかなかありません。スタッフ同士刺激し合いながら、お客さまの声も反映しながら、料理を考えていきたい」。
- カフェエリア
- カフェエリアのランチタイムに販売する 「グルマンプレート」
グランドプリンスホテル新高輪
「Buffet&Café SLOPE SIDE DINER ZAKURO」
東京都港区高輪 3-13-1
レストラン予約係 TEL 03-3447-1139
(9:30AM~8:00PM※土・休日は 7:30PMまで)
URL:www.princehotels.co.jp/newtakanawa/restaurant/zakuro/