2013/4/19
地球のロマン
大地の恵みを満喫! 3日間の旅(3)
シェフと訪ねる兵庫県北部但馬地方 3日目 神鍋地区
Teamsの畑見学
このツアーの最後に、今回の企画を主催した農業生産法人(株)Teamsの畑(神鍋農場)を見学する。神鍋高原は、標高469.5mの神鍋山を中心に、約2万年前に噴火したとされており、山頂には周囲750mの噴火口が残っている。ふもとの火山土にはミネラルなどの微量要素が多く含まれており、野菜の生育にも良い影響を与える。Teamsでは主にタマネギ、ニンジンを栽培し、他にもパプリカ、トマト、葉物野菜や、水稲部門の充実、少量多品種、地域在来種の野菜の栽培も行っている。タマネギは、ドレッシングタイプの調味料にも加工されている。地元の産直スーパー「ガンビー」に立ち寄る。シェフたちは野菜に興味津々。野上シェフは「仕事に戻ったら、使ってみたい」と話していた。
- ミネラルを含んだ生育の良い野菜
- 少量多品種、地域在来種の栽培も行っている
- 標高469.5mの噴火口が残っている神鍋山
山陰海岸ジオパークを縦横無尽に駆け巡り、多くの方々にお会いした。各地域のガイドの方々は情熱を以って私たちに素晴らしい自然を教えてくれた。生産者の方々は、自分が育む食の置かれている状況を冷静に見ながら、愛情を掛けていることが伝わって来た。そして、火山層を通り、濾過された冷涼な水がすべての食材の源であることが分かった時、自然環境によって生み出される食材が一つの線で結ばれた気がした。
シェフたちの声
野上 秀利 東京ドームホテル「スーパーダイニングリラッサ」シェフ
但馬は、希少価値の高いものしかない。関東への流通経路があるといいと思う反面、ここに来るから食べられると言うのが良いのかとも思いました。一番印象に残っているのは米生産者の田中さんです。本当においしい米でした
山田 聡 山の上ホテル 調理長
食材の品質のレベルが高いだけでなく、生産者の方々が食材にかける愛情とアピールにパワーを感じてビックリしました。こういう機会がなければこの土地を訪ねる事もなかったでしょうし、香住蟹のブランドは初めて知りましたし、見分け方も教わりました。米生産者の田中さんからは秘めたパワーを感じ、それが心地良かったです。
前田寿光 銀座アスター「ピーチジャスミン」シェフパティシエ
日本一の米を食べられただけで幸せです。人生の1ページに深く記憶します。米の生産者の田中さんは棚田で苦労しながらも、おごりがないですね