AUTODIDUCT（独学者）というコンセプトを持つフランス料理店

レストラン　ラ　フィネス

僕は小学校3年生の8歳の時から料理を作っていました。それも趣味で料理を作るのではなく、オタクに料理を作っていたんです（笑）。ただ美味しいものを作るというのではなくて、どこまで薄く長く桂剥きできるかを極めたり、いかに美しく花人参を作れるかを追求したりしていました。

料理の形態は日々変わっていくので今後どうなるか分かりませんが、お客さまのためには作りません（笑）。お客さまに合わせて作ったら、何品かお口に合うものはあるかも知れませんが、フルコース全てで満足していただくことは難しいからです。でも、僕が美味しいと思う料理に共感していただけるのなら、何を作ってもきっと気に入ってもらえると思います。
フランス料理では普通、誰か師匠がいるものです。でも、そうすると師匠に似た料理しか作れなくなってしまいます。僕は自分が好きな味や、やりたいことがはっきりしているので、師匠はつくりませんでした。同じ料理を作るにしても、必ず自分なりのアプローチをします。自分で道を切り開く「独学者」なんです。