2011/10/7
クラブ エル・アーバン
調理場で強く、優しく、たくましく咲く花たち
クラブ エル・アーバンは、これまで小学生を対象とした料理教室を通じて、女性会員の意識の向上を図って来ました。子どもたちに食感や食味を伝えるには言葉による表現が必要です。教わることはあっても、教えるという経験はない会員が、栗原信之ムッシュのご協力で事前研修を行ったり、生産者の方による講演会を経て、料理人としての意識が徐々に高まったことをとても頼もしく思っています。今後も食と農について、いろんな切り口でできるような勉強会を行っていきたいと考えています。
会員の中には、料理コンテストの入賞者もいます。コンクールに出る時の対策など、互いに連絡を取り合いながら、情報交換をしてほしいと思います。同じ仕事をしている違う職場の人と積極的につながって、密なおつきあいをしてほしいと思います。
一人では何もできないけれど、集まれば力になる
理事・教育部長 栗原信之氏
私は48年前、高校を中退して料理人になり、町場のレストランに勤めた後、開業5年目のホテルオークラに入社しました。40年前にホテルパシフィック東京オープンと同時に入社して、そこからはホテル一筋でした。
今語り始めると明日の朝までかかりますが、一番楽しかったのはエル・アーバンを立ち上げたこと。ある時はライバルとして切磋琢磨し、ある時は友人として仲良く勉強会ができます。
自分が変わると周りも変わります。常に物事を前向きに勉強して考えないと、人より前に行けないよね。商売も技術もマイペースではなく、ライバルがいて、良い刺激を受けることで成長できます。一人では何もできないけれど、やはりこれだけの人数が集まると軍団として活動できますよね。人の輪は大事です。
今日、お料理を戴いて思ったのは、その人の人生が料理に表われているということです。ずーっと継承している力があることが素晴らしいですね。
それでは、皆さんのますますのご繁栄を祈念しまして乾杯!!
エル・アーバン立ち上げの時からお世話になっている栗原信之氏のホテルグランパシフィック LE DAIBA総料理長ご卒業にあたり、副部長の伊藤美幸さんから記念品を贈呈
クラブ エル・アーバン
女性会員を集めたクラブの総称。食に関わる職業に就く女性会員が、女性ならではの感性を生かし、食を通じて都民と交流したり、食育や啓蒙活動を行うことを目的としている。事業所の垣根を越えて交流し、情報交換することで公私共にネットワークが広がりつつある。料理人に限らず食に関わる女性たちと出会うことで視野を広げる機会もある。 |
- エル・アーバン
部長 堀田正子さん