2019/1/10
「メゾン ポール・ボキューズ」特別料理賞味会
ムッシュ ポール・ボキューズを偲んで
Reporter:墨田支部長 飯島淳
2018年1月20日、世界における偉大な料理人ポール・ボキューズ氏が91歳の生涯を終えられました。世界中の食の世界に多大なる影響を与え続け、その功績は計り知れません。フランス・リヨン郊外で、1965年以来、今も53年間、三ツ星に輝き続ける名店です。
この度、ムッシュ ポール・ボキューズを偲んで「メゾン ポール・ボキューズ」にて特別賞味会を開催、86名と大勢の方々にご参会頂きました。シャンパンで乾杯し、アミューズにポール・ボキューズの代名詞的な料理、エリゼ宮での晩餐会で時の大統領ヴァレリー・ジスカール・デスタンに彼が捧げた伝説のスープ「スープ・ヴェ・ジェ・ウ」(V.G.E.は大統領の頭文字)Soupe aux truffes noires V.G.E., plat créé pour l’Elysée en 1975を堪能。魚料理はムール貝を添えたサフラン香るマリニエール風ソース、肉料理には仔牛のムニエル モリーユ茸のソースと、それぞれポール・ボキューズの伝統的な料理をワインとともに楽しみました。またデセールのエーベルラン風のピーチメルバと小菓子に至るまで、リヨンの香りを味わうことができました。
私自身、18歳の時にフランスに行き、初めて訪れたレストランがポール・ボキューズでした。過去6度、足を運んだ思い出のあるレストランです。今回「メゾン ポール・ボキューズ」で入砂シェフの再現料理を堪能し、またリヨンへ行きたい思いが強くなりました。
ポール・ボキューズ氏の言葉に「A table avec des amis, le temps ne compte plus. Bon appétit! 親しい友人と共にテーブルを囲むこと、これこそ最高の幸せだ」がありますが、今回、参加された皆様には最高の幸せを感じて頂けたと思います。