2012/10/15
Vol.35
落合 吉紀 Yoshinori Ochiai
ナージュ風 オマール海老
Homard poché à la nage
品川プリンスホテル
- ナージュ風オマール海老
【作り方】
材 料 | 数 量 |
フレッシュオマール500g | 1本 |
ブイヨンドレギューム | 120cc |
白ワイン | 240cc |
セルフィーユ・イタリアンパセリ | 適 |
バター | 100g |
レモン汁 | 適 |
塩・コショー | 適 |
飾り用レギューム | |
プティオニオン(輪切り) | 1ケ分 |
キャロット(形抜きスライス) | 4枚 |
ズッキーニ(形抜きスライス) | 4枚 |
ブロッコリー(小房分け) | 2ケ |
カリフラワー(小房分け) | 2ケ |
シャンピニオン(スライス) | 1ケ分 |
モロッコインゲン | 1本分 |
1.オマール海老は、頭、爪、身の部分を分けて、頭と身は縦に半割りにしておく。(頭の砂袋は、はずす)
2.飾り用の野菜をブランシールして火入れする。(レギュームは季節の物、形や大きさもその時のシチュエーションに合わせて変更すると良い)
3.セルフィーユとイタリアンパセリを細かく刻んでおく。
4.平鍋に白ワインとブイヨンドレギュームを入れて沸かし、頭と爪を入れ蓋をして5分火入れ、更に身を加え2分火入れ、取り出して温かい場所でキープする。その際、液体の味をみて薄ければ少しつめておく。(爪は殻から外して掃除しておく)
5.オマール海老を取り出した鍋にバターを加え、溶かし込み、塩、胡椒レモン汁で味を調えパッセする。飾り野菜と刻んだエルブを加えソースとする。
6.皿にオマール海老を置き、たっぷりとソースをかけ、彩りよく野菜を飾る。
*ブイヨンドレギューム
オニオンー1ケ、キャロットー4本、セロリー2本、ポワロー1本、フヌイユー0.5ケ 、トマトー1ケ
トマト以外、スライスして野菜がぴったり入る鍋に入れ、少量の水を加え30分位煮て、野菜のエキスが濃いブイヨンをとる。
(パッセの際、最後はキッチンペーパーで漉し、クリアにする)
【シェフからのコメント(ご自身の思い・後進へのメッセージ等)】
これは、私が東京プリンスホテルのボーセジュールに配属になって初めてのフランス人シェフ、ジョゼ・アリミの料理です。この料理のポイントは、多めの液体で火を入れる事。その際、部位ごとに火を入れ過ぎない事と仕上げの時にソースをたっぷりと泳がす(Nage)様にかける事。最後にお客様が飲める様な味付、甘味と酸味のバランスがポイントです。また、今でも当時のボーセジュールのお客様がリクエストをして、トップオブシナガワに食べに来て戴いている逸品でもあります。
このボーセジュールでの経験が私の料理人としての基礎であり原点です。その時に書いたノートを見ると、当時の自分の気持ちやエピソードなどが文字や染みと一緒に思いだされます。今は便利になりあまり書く事が少なくなりましたが、是非若い方にも、自分のノートを作ってもらいたいと思います。私にとって、当時のノートは自分の成長の記録であり宝物です。
- 落合 吉紀
【プロフィール】
昭和43年 埼玉県生まれ
昭和61年 東京プリンスホテル入社 仏蘭西料理
ボーセジュール配属
平成18年 レストランプリンスビラ シェフ
平成20年 品川プリンスホテル
リュクスダイニングハプナ シェフ
平成22年 トップオブシナガワ シェフ
現在に至る
【品川プリンスホテルのご案内】
品川プリンスホテルは、ホテルとエンターテイメントの融合をテーマに3,679室の客室と宴会場、19店舗のレストラン&バー、水族館や映画館、ボーリング場、テニスコートなど充実したホテルです。トップオブシナガワはメインタワーの最上階39階に位置し、レストラン、ラウンジ、バー、個室とシーンに合わせてご利用いただけるお店となっています。中でもスカイダイニングは、羽田空港方面の夜景を一望でき、夜空の中で食事をしている様な贅沢な空間が魅力です。
- ホテル全景
- サウスバー スカイダイニング
〒108-8611
東京都港区高輪4-10-30
TEL 03-3440-1111
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2012/10/15更新