豪華客船飛鳥II探訪

TCA渋谷支部

「２０１４年世界一周クルーズは、飛鳥クルーズ史上最大のスケールとなる５つの大陸を１１２日間かけて巡る壮大な航路です。初寄港地となるコモド島、フリーマントル、シェルブール、グディニア、サンドドミンゴの５港は世界一周をすでに経験された方であっても新たな冒険へと駆り立てられるのではないでしょうか。地球をぐるりと一周する旅は何物にも代え難い達成感が味わえます。」とは船長・増山正己さんのメッセージです。そんな日本最大級の豪華客船「飛鳥II」へほんの束の間ですが、船内散策とフルコースディナーの乗船体験に行って来ました。本格的なフレンチや四季折々の食材を活かした和食などもメニューにおくメインダイニングレストラン「フォーシーズン」、ビュッフェスタイルの朝食、軽食が楽しめるリドカフェ＆ガーデン、軽食やオリジナルハーブティーなどを楽しめるザ・ビストロ、各寄港地などで仕入れた新鮮な海の幸を洋上で味わえる日本船ならではの和食レストラン「海彦」、天窓から柔らかい陽光が降り注ぐ開放的なラウンジ「パーム・コート」などのレストランやラウンジはもちろん、快適な洋上ライフにはここでしか味わえないエンターテイメントやトップシェフのディナーショーや、サロン＆スパ、プールなど上質なリラクゼーション施設も充実しています。渋谷支部の坂井宏行シェフは客船好きなだけに何度もゲストシェフとして乗船しているとのこと。因みに今回の体験乗船の２日後は上柿元シェフがゲストとして、心に残る“一期一会”のスペシャルディナークルーズが行われるとのことでした。そんな飛鳥IIの高橋強総料理長のご好意で先ずは船内厨房へ。入室時には手の消毒とネット帽を着帽して衛生管理もしっかりです。キチンと整理整頓された厨房はホテルと同じく導線も考えられた設計で大量調理の設備を配していました。しかし、１航海の度に行う食材の積み込みには一番苦労するとのこと。代々改良を加え作ってきたメニューと食材量とのバランスコントロールは、歴史と伝統ある郵船クルーズのまさにノウハウの蓄積でしょう。調理スタッフは約３ケ月の乗船中は休日はなし！過酷な労働条件の中、毎日違うメニューを出して食事の楽しさでお客様との戦いが続くそうです。また、航海中は携帯、メールやネットがつながらないことが多いので、若いスタッフや特に妻子のいるスタッフにはストレスを感じるようですとのこと。船の料理長として一番気を使われるのはなんですかと聞くと「リタイヤした富裕層のご夫婦はもちろん、ひとりで乗船しているお客様もいる。そして、全国各地から夢と期待を膨らませてご乗船されている方々ばかり。料理やサービスに対するチェックも厳しく、お叱りを受けることも当然ある。そんな中で同郷の方同士を紹介しひき合わせたり、イベントでお客様同氏を仲好くさせたりと気配りは絶えません。しかし、知り会うから親しみに変わり、楽しみにつながった時に苦労が吹き飛びますね。だから、常にお客様と会話をすることが大切なんですよ、しゃべるのは苦手なのに～。」とのこと。楽しそうに話してくれた料理長は、さすが多くの人を見てきた方のやさしい目だと思いました。
さて、メインダイニングでフルコース！シャンデリアの輝きと丸いテーブルがレストラン中央の円みを演出した豪華絢爛なおもむきで、映画で観たタイタニック号を彷彿させています。清潔感と誠実さが伝わるフィリピン人のウエイターさん達は可愛くて、テキパキとして、とても好感がもてます。
カリフォルニア・メルローの飛鳥IIハウスワインと共に豪華客船のスペシャルディナーを横浜港の夜景と共に堪能してきました。
ちなみにロイヤルスィ―トルームで世界一周すると、自宅マンションの２５年ローンが払い終わるとロマンに欠けたうちの料理長が言ってました（凹）。「誰か私を連れてって―！」（シンフォニークルーズ吉田）