2009/12/2
港支部
第23回目の「高齢者のためのフランス料理昼食会」を開催
- チューリンサービスで温かいスープを提供
- 廊下でお出迎え
- メニューを見て期待に胸を弾ませる参加者
- みなとボランティアセンター
野村信行氏
- 女性会員も大活躍
- タイミングを計りながら提供する
- おいしい食事に会話も弾む
- 八芳園が用意したお花を
プレゼント
11月17日、港支部は港区立男女平等参画センター(通称リーブラ)にて、2年に1度の「高齢者のためのフランス料理昼食会」を開催した。対象となるのは、港区に住む70歳以上の1人暮らしの方々で、83人の応募があり、抽選で50人が参加した。おしゃれをした参加者が集い、会場は明るい雰囲気に包まれた。
みなとボランティアセンターのセンター長、野村信行氏は「東京都司厨士協会港支部の方々のご配慮に心から感謝しております。皆さん、配布されたレシピを見てください。カロリーも載っていて、これなら糖尿病をお持ちの方でも安心して召し上がれると思います。私も料理が好きですが、これをいただいたので家でトライしたいと思います」と挨拶した。港支部副支部長の岸義明氏は「本日皆様にお出しするメニューに関して検討を重ねた結果、栗原信之支部長の提案で“お父さん、お母さんに召し上がっていただけるような温かいものにしようではないか”ということに決まりました。各ホテルが自信を持ってお出しするメニューはきっと三ツ星以上頂けると思います。心のこもったお料理をどうぞ、ごゆっくりとお召し上がりください」と挨拶した。
色鮮やかなメニューに顔をほころばせる参加者
まず初めに前菜は、品川プリンスホテルによる「帆立貝のムース スモークサーモン包みサラダ添え」(157kcal)。オレンジ色のサーモン、ほうれん草のグリーンソース、ピンク色の赤カブと、色鮮やかな一皿目に期待感も高まった。2皿目はホテル日航東京による「野菜たっぷり南仏スープ」(264kcal)。タマネギ、キャベツ、ニンジン、白インゲン豆、メークイン、リゾーニ(米状パスタ)など具だくさんのスープは、心まで温まるような味わいだった。メインディッシュはグランドプリンスホテル高輪による「京赤地鶏のスパイス風味焼きと京の旬野菜、蜂蜜風味のソースを添えて」(368kcal)。実際にル・トリアノンで販売しているメニューで、フォンドボーと蜂蜜のソースがかかった滋味深い京赤地鶏と、聖護院蕪、九条葱、京人参、丹波シメジなど京都の森田農園で育った個性豊かな京野菜の付け合わせに、参加者は「おいしくてアッと言う間に食べてしまったわ」と笑顔を見せた。同ホテル洋食食堂部長の鈴木房雄氏は「京野菜の味を活かすために薄味にしました。日本におけるフランス料理です」と説明した。その後のお楽しみのデザートはウェスティンホテル東京から「バニラのババロア、秋のフルーツ添え」(52kcal)。イチゴ、キウイ、マンゴー、ブルーベリーに、エキゾチックソースがかかったフルーティーなデザートに参加者は大喜びだった。
食事の合間には、参加者から料理やテーブルマナーに関して様々な質問があり、会員は1つ1つ丁寧に答え、交流を深めていった。女性の料理人が多いことから「料理の世界も男女参画が進んでいるのね」と感慨深げに語る人もいた。今回初めて参加した保延聡美氏は「皆さんおしゃれでびっくりしました。はきはきとお話をなさるのでとても楽しかったです」と語っていた。参加者は、八芳園が用意したブーケを手に感謝の言葉を残して会場を後にした。
各事業所の心尽くしのメニューの数々
- 品川プリンスホテルによる
帆立貝のムース スモークサーモン包みサラダ添え
- ホテル日航東京による、野菜たっぷり南仏スープ
- グランドプリンスホテル高輪による、京赤地鶏のスパイス風味焼きと京の旬野菜、蜂蜜風味のソースを添えて
- ウェスティンホテル東京による、バニラのババロア、秋のフルーツ添え
パン・コーヒー(ホテルパシフィック東京)
ミネラルウォーター(東京プリンスホテル)
- 港支部会員36人がボランティアに参加した