2009/11/16
千代田支部
東京会館で6回目の料理講習会
~若い調理師に伝授する
チキンパイとソール・ボン・ファム~
- 調理のポイントを伝える梅崎信正氏
10月15日、東京会館クッキングスクールにて、千代田支部主催の第6回料理講習会が開催され、17人が参加した。若い料理人たちに伝統的なフランス料理の技術と味を伝えたいと千代田支部が開催している。
初めに佐藤孝太支部長が「ここに来て何か身に付けてほしい。一緒に取り組んだ人の名前もぜひ覚えてください」と参加者に語りかけた。次に講師を務めた東京会館の梅崎信正氏が、チキンパイと舌平目の洋酒蒸(ソール・ボン・ファム)のデモンストレーションを行った。パイの折り方や、ソースの作り方など伝統的な調理法のポイントを分かりやすく伝えながら手際良く講習を進めつつ「味の感覚を向上させるために味見は必要。この商売に入ったらやり抜くことが大切」と熱く語りかけた。
いよいよ参加者による調理実習が始まった。若鶏や舌平目を卸すのは調理師学校以来という人もおり、千代田支部の幹事会員の指導を受けながら挑戦していた。ふっくらときれいなきつね色に焼き上がったチキンパイを、目を輝かせながら盛り付けていた。すべての調理が終わるとお待ちかねの食事タイム。ワインの酔いも手伝って、初めて出会った者同士歓談しながら楽しい時間を過ごした。
グランドプリンスホテル赤坂に勤務する佐藤清張氏は「オランデーズソースを加えて作るソール・ボン・ファムは、コクがあっておいしかった」と語り、同ホテルに勤務して2年目となる佐藤志帆さんは「ソールの卸し方が勉強になりました」と語った。パレスホテルに勤務する浅見淳子さんは、「2回目の参加だったので、調理の要領が分かって良かった」と、一緒に調理台を囲んだ仲間に指導しながら調理を進めていた。
他の職場の調理法を知ることで、自分の中の引き出しが増え、また、初めて出会った人と協力して作り上げたことで、若い人にとって貴重な経験となったようだ。
最後に幹事長でホテルニューオータニの羽吉和男氏が「これからも若い人のためになる講習会を行いたいと思いますので、積極的に参加してください」と語りかけた。若い調理師に、伝統の調理法を伝えたい、というベテラン調理師たちの熱い思いが伝わる料理講習会だった。
- 「一緒に取り組んだ人の名前を覚えて」と佐藤孝太支部長
- 梅崎氏の手元を熱心に
見つめる参加者たち
- 「味見は大切だ」と語りかける
梅崎信正氏
- 安孫子明由氏の指導を
受けながらソールを卸す
- 東京会館大野貴史氏(右)
が指導
- 堀切前支部長が
肉の焼き方を指導
- 2回目の参加となる浅見淳子さん
- チキンパイを切り分ける
息を飲む一瞬
- 力作が完成!!ワインも
ふるまわれました
- 参加者と談笑する梅崎氏
- 「若い人にもっと参加してほしい」と羽吉幹事長