2009/6/3
衛生講習会とハイアットリージェンシー東京の厨房見学会を開催
新宿支部
5月26日、新宿支部は東京・新宿区にあるハイアットリージェンシー東京にて、新宿区保健所の食品衛生監視員3人を招き、第2回目の衛生講習会を行った。参加者は35人。
東京都の食中毒発生件数は昨年、おととしと6月が多く、これからの時期の対策が必要だ。食品衛生監視員の谷野優佳氏から細菌の種類と対策について細かい説明があり、「ノロウイルスは二枚貝からの感染もあるが、調理者からの感染ケースが増えている。調理場の中に有害微生物を持ち込まないために自己の健康管理やうがい、手洗いが大切」と語った。その後、10年前に厨房を改修し、4年前にHACCPを取得したハイアットリージェンシー東京の厨房見学会を開催。食材の納入時に外部から細菌を持ち込まないために中身が見える箱に入れ替え、段ボールは業者持ち帰りにすること、天井はチリやホコリが付着しにくいように突起がないことなど細かく説明を受け、見学した。同ホテル料飲部調理業務支配人の田中孝芳氏は、「10年前から衛生について職員の意識と行動の徹底を図っているので、今回の新型インフルエンザ発生に際しても慌てることなく対応できている」と語った。同支部では今年秋にも同講習会を予定しており、より多くの料理人に食品衛生に関する知識を深めて仕事に生かしてもらいたいとしている。