2008/3/3

千代田区立昌平小学校にて食育ボランティア
「第8回フランス料理を楽しむ集い」を開催

千代田支部・港支部主催

2月5日、千代田支部、港支部に所属する29名の会員が参加し、千代田区立昌平小学校(淺川宏校長)の多目的ホールにて、小学1年生49名と教員、来賓、保護者21名の合計70名を対象に、「第8回フランス料理を楽しむ集い」を開催した。準備は3ヶ月前から行われ、シェフらは児童や学校の意向に基づき、「きのこと野菜」をテーマにメニューを構成。パンやデザートもきのこの形にし、みなの舌と目を楽しませた。各テーブルに1名のテーブルマスターがつき、アシスタント2名のサポートを受けながら、児童に食材の話やテーブルマナーを教えた。料理が運ばれてくる前にテーブルマスターが次のメニューの使用食材を見せると、児童たちは、重さを確かめたり、匂いを嗅いだりと興味津々な様子。メインディッシュのハンバーグの名称について、「おばあさんの味ってどんな味?」など子どもらしい質問が飛び出し、シェフはニコニコしながら丁寧に答えていた。
保護者の1人は、「フレンチレストランに連れて行って料理を味わわせたり、マナーを教えたりできればいいけれど、なかなか実現できない。このようにフランス料理を味わい、マナーを教えていただける機会があり、大変感謝しています」と話した。同校の淺川宏校長は、「普段は食べ残ししているピーマンやタマネギも残さずに食べているのを見てとても嬉しい。食事をする態度もとても落ち着いている。シェフや食材との出会いを通じて、児童たちの食に対する興味が沸いたと思う」と笑顔を見せた。テーブルマスターを務めたシェフは、「食べる前はきらいと言っていた食材でも、細かくして形をわからなくしたり、好きなものに混ぜ込むことで気づかず食べてしまう。調理する側の創意工夫が必要なのだと実感した」と語り、事前に保護者にレシピを渡していることを踏まえ、「おうちの人にまた作ってもらってね」と語りかけていた。女児の1人は、「シェフのお話を聞いて、毎日ご飯を作ってくれるお母さんのためにも、これまでは食べられなかった料理も頑張って食べてみようと思いました」と話していた。児童の心に、食の楽しさだけでなく、作り手への感謝の気持ちや食材への関心を抱かせた1日となった。

〔当日のメニュー〕(カッコ内はメニュー考案、作成したホテル名)
・南フランス地中海産野菜の煮込みと小海老のサラダ仕立て(ホテルニューオータニ)
・きのこ入りオニオンスープ(東京會舘)
・おばあさんの味牛挽肉とマッシュポテトの重ね焼きマデラソース添え(パレスホテル)
・かぼちゃプリンマカロン添え“きのこ風”(ホテルグランパシフィックメリディアン)
・パン(品川プリンスホテル)
・ミネラルウォーター(グランドプリンスホテル赤坂)




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